tube_log

スタンス変えたら何かが見えてくる。Tube Graphicsキムラの日常的浮遊。

『システム企画・提案の図解術』出版のお知らせ

SEさん向けにインフォグラフィックス本をつくりました …5月15日ぐらいにamazon紀伊国屋書店で先行発売 『システム企画・提案の図解術』 木村博之 著 発行:日経BP社 2015.5.25発行 2,700円+税 ・kindleなど、ほぼすべての電子書籍版でも発売予定です。 ・amazonで予約受付中 図解術表紙150.jpg  この本の基になった連載記事を書くに当たって、日経BP社の編集者から『図解は苦手なんですよ。絵心がなくて』という言い訳をして、何が言いたいのか分からない図を作るITエンジニアが多い」という話を聞きました。編集者が記事の寄稿を依頼し、記事中の図をPowerPointなどで作ってもらうと、決まって出るセリフだとのことです。編集者は、この人が書く記事なら読者ニーズが高いと考えて寄稿を依頼しているはずです。エンジニアとして一流どころか、日本のIT業界を代表する超一流の方もいるはずです。それでも、先述のようなことを言われるケースが圧倒的に多いそうです。言葉の行間を補うと「自分は理科系なので、畑違いの芸術的センスを求められても困る」ということなのでしょう。  これは、大きな勘違いです。ITエンジニアに求められる図解力は、決して絵心のような芸術的センスではありません。相手が内容を一目で把握できるようにする上で必要なのは、ITエンジニアの中核スキルの一つである、物事を分析して構造化する「モデリング力」です。図解は苦手と言い訳するのは、構造化分析やモデリングができないと言っているようなものです。  図解もモデリングも基本は構造化です。そもそも、業務・システム設計のモデリングは図解の一種と見なせます。(中略)求められるのは論理的思考力です。ITエンジニアが得意とするスキルでしょう。本書に記載してあることに留意すれば、メッセージが相手に正しく伝わる図を作れるはずです。ぜひドキュメントの分かりやすさを高め、コミュニケーショントラブルを減らしてください。(「おわりに」から抜粋)