鎌田浩毅さん講演会:科学アウトリーチの戦略「伝える」から「伝わる」へ
2008.10.3 Friday
仙台・東北大学に講演を聴きに行ってきます。
京都大学の火山学者・鎌田さんの目指す「伝える」から「伝わる」へは
インフォグラフィックスの目指すところと同じ。
ハザードマップなどは誰かに使われて役立ってこそ存在価値がある。
主役は誰なのか、何の目的のためにあるものなのか、
これが明確だと自然と分かりやすいデザインに向かうと思うのだが……。
鎌田さんのお話がどんなふうに展開するのか楽しみです。
講演会のお知らせから一部転載(元のpdfはこちら)
---------------------------------------------------------------
理学研究科・理学部の院生・学生の皆さんへ
大学院教育改革支援プログラム「科学基礎論」 講演会開催のお知らせ
科学アウトリーチの戦略 「伝える」から「伝わる」へ
鎌田浩毅先生 (京都大学大学院 人間・環境学研究科教授)
日時: 2008年10月3日(金) 16:20~18:20
場所: 地学・生物共通講義室
-------------
<講演内容:鎌田先生より>
理系の分野ではアウトリーチ(啓発・教育活動)が大問題となっています。アウトリーチには、 1研究資金の獲得、2後継者の育成、3一般社会への認知、といった目的がありますが、地球科学 ではいずれも緊急課題です。地震・火山噴火・地球温暖化など、社会が直面する問題と直接取り組 まなければならないからです。
ついに私はアウトリーチの方法論自体を、自分の研究テーマにしてしまいました。というのは、片手間で達成できるものでは決してないからです。その結果、火山学者としてアウトリーチへ全精力を注ぐ覚悟を決め、“科学の伝道師”という生きかたを選びました。モットーは「面白くてタメになる」です。
講演では、これまで私が行ってきた啓発書の執筆・講義・講演・テレビラジオへの出演などのアウトリーチ体験をもとに、教育・研究・広報や自然災害の減災のありかたの提言をします。キーワードは、市民と科学者をつなぐ「ブリッジマン」です。“「伝える」から「伝わる」へ”という転換によって、科学をとりまく状況を明るく変えたいと考えています。
-------------
- 作者: 鎌田 浩毅
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/21
- メディア: 新書
- 作者: 鎌田 浩毅
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/05/20
- メディア: 新書