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宮城県女川町「マリンパル女川 復興ダイレクト基金」 個人レベルの募金のお願い

2011.4.10 Sunday →2011.5.25追記、→2013.3.11ご報告

(2013.3.11ご報告)

 ご支援いただいている皆様に山田よりご報告いたします。

お世話様です。山田です。
マリンパル女川ダイレクト基金に寄せていただきました皆様からの温かい支援金は、以前のマリンパル理事会で本当のマリンパルが出来る時に使わせて頂くと決めてましたので、定期預金にさせていただいています。(下記枠内の2011.5.25追記参照)
マリンパルでは、震災の年の10月7日に仮設でオープン。場所にも恵まれ、他の仮設店舗が苦戦するなか、比較的順調に商売が出来ていると思います。
最近の町の動きですが、26年度のJR女川駅再開に合わせ、駅前商店街のオープンを目指しています。30年度中にはマリンパルを含む町並みを完成させたい意向です。
マリンパルは、本当は27年度中と言われていますが、現在の場所の契約期間が28年10月までありますし、建物の費用はこちらで負担しなければとの事、いろんな補助金助成金などは 使えるものがあるとは思いますが並大抵ではありません。私の最後の仕事になるでしょう。そういう事なので、皆様から頂いた基金も有効に利用させて頂く機会がかなり出て来ると思います。
現在女川の人口は5,300人とのニュースが出ました。石巻市に借りている仮設住宅のところを除くと実際の女川町内には4000人あまり、そこに商店街が出来てもやって行けるのか…との迷いもときどき頭を過るのも事実です。
基金にご協力頂いた皆様には感謝感謝 本当にありがとうございます。
これからも女川町を温かく見守りいただきたいと思います。

【マリンパル復興ダイレクト基金の累計:1,248,000円 (2013.3.8現在)】

(2011.5.25追記)

護岸工事や市場の整備が始まらないと何とも動きがとれないのがもどかしい。
でも待っているだけでなく今出来ること、つまり仙台などに出かけて行って、都市部でのイベント会場などで、女川の水産をアピールしすることが、観光と水産の町・女川にいま絶対必要です。
そのために皆さまからいただいたご支援金を使わせていただきたいと、理事長の山田がリーダーシップを発揮し、4月10日にダイレクト基金を立ち上げご支援のお願いを始めたのですが、約1ヶ月経った先日の5月15日にマリンパル女川・おさかな市場の組合員で再び話し合い、下記のように少々軌道修正したようです。

マリンパルの会議をしました。意見が沢山出ました。
結論として、皆さんからお寄せいただいている支援金はすぐ使ってしまわないで大切に貯め、マリンパル女川の建物を整備するときに町に寄付するか、マリンパル女川関連の何かを作るなどのときに使わせていただくほうが良いのではという事になりました。
通常の募金だと使用目的がはっきりしないものですが、マリンパル女川ダイレクト基金は、マリンパル女川のため、女川の水産業のためという当初からの目的と変わりません。マリンパル女川ダイレクト基金は、マリンパルからスタートしますが町全体の復興に大きく役立つものと考えています。
これからもマリンパル女川ダイレクト基金に、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。山田


マリンパル女川.jpg

マリンパルの外見は一見無事のようだが近づくとかなりのダメージ。建物同士をつないでいたブリッジも消失。復興へ対して一番の問題は、1m以上の地盤沈下のため大潮の満潮時には冠水してしまうこと。護岸工事、早く始まらないかなー。 屋上で鯉のぼりが元気に泳いでいました(2011.5.4撮影)

 

「マリンパル女川復興ダイレクト基金

 基金の代表の山田雅裕は私の同級生(昭和31年生まれ)で、これまでも秋刀魚まつりや駅前の年末年始の照明など女川の観光イベントのリーダー的存在で町を引っ張ってきました。女川は水産と観光の町。マリンパル女川はそのシンボル。彼はここから復興の第一歩を踏み出したいと動き始めました。

 家が津波で流され、家族と共に避難所で不自由な生活をしながらも、「もうそろそろ避難の次の行動を起こさないといけない。待っていてもダメ、自分で動かなくては何も始まらない。」と山田は言います。

 女川は水産と観光で食べて行くしかありません。サンマ・サバ・イワシ・銀鮭・タラなどの魚、ウニ・ホタテ・牡蠣・ほや、ワカメ・めかぶなどを穫る人たち、それを笹かまぼこや秋刀魚の開きなどに加工する人たち、運搬する人たち、そして販売する人たちなど、数多くの雇用が生まれます。

 大規模な窓口の義援金ではない、個人レベルの、すぐに、誰に、何に役立っているのかが明確に分かる、皆さまからのご支援が必要です。「マリンパル女川復興ダイレクト基金」もこうして生まれました。